1級管工事施工管理技術検定 第二次検定の概要と学習方法

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施工管理に携わる方の中で、給排水衛生や空調,ダクト工事などに従事している方は、ぜひ取得してきたい資格として管工事施工管理技士があります。

1級管工事施工管理技士を目指す上で、「第二次検定はどんな試験かわからない」「どのように勉強を進めたらいいかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか?

この記事では、施工管理技術検定のうち1級管工事施工管理技術検定,第二次検定の概要と効率的な学習方法について解説します。

第一次検定の記事は、以下を参考にしてください。↓

第二次検定の概要

施工管理技術検定の第二次検定は、第一次検定を合格すると受検することができます。

第二次検定の出題形式は、第一次検定とは大きく違います。

第一次検定のマークシート方式とは違い、全問記述式なので、用語や数値などを正確に覚え記述で解答する必要があります。

特に施工経験記述問題については、問いに対して的確に文章にまとめる必要があるので、日頃の勉強でもできるだけ書くことに慣れておくことが必要です。

第二次検定の出題内容

経験記述を含め、すべての問題が記述式解答で、〇×選択,文章記述,穴埋め,計算問題など文字や数字で簡潔に解答していきます。

出題数は6問、2問は必須で4問は選択して2問を解答し、合計4問回答します。配点は公開されていませんが、経験記述問題が大きいウエイトを占めていると考えられます。

問題出題内容備考
問題1記述設備施工必須
問題2設備施工選択解答
2問中どちらか1問を選択
問題3設備施工
問題4工程管理選択解答
2問中どちらか1問を選択
問題5関連法規
問題6経験記述経験記述 下記のうち2課題
①「工程管理」
②「安全管理」
③「材料・機器の現場受入検査」
④「総合的な試運転調整」
 又は「完成に伴う自主検査」
必須

ちなみに2022年度は、以下のような問題が出題されました。

問題1施工要領図設問1 
 正誤問題 施工における〇×問題
設問2 
 ポンプ特性曲線
設問3 
 施工要領図改善策 
 ・共板フランジ工法
 ・換気ダクト
 ・防振架台
問題2施工記述空気熱源ヒートポンプユニット及びユニット形空気調和機を設置する場合の留意事項
問題3施工記述受水タンクを設置する場合の留意事項
問題4ネットワーク工程表設問1 クリティカルパス
設問2 所要工期の計算
設問3 工期延長のクリティカルパス
設問4 工期の短縮検討
設問5 工程計画
問題5労働安全衛生法関連墜落防止のために労働者が使用する器具(穴埋め)
問題6経験記述「工程管理」「材料・機器の現場受入検査」

合格基準は、得点が 60%以上となっています。

試験時間

試験時間は2時間45分。

6問中4問の解答なので試験時間が長く感じられるかもしれませんが、いざ試験に臨むとすべて記述で回答しなければならないので時間との勝負です。

〇×で解答できる問題と穴埋め問題以外は、工法の誤りや留意点の説明を記述しなければならず、ネットワーク工程表を選択すると計算が必要になるので、解答していく順番や時間配分を気を付けないとタイムオーバーになる可能性もあります。

私は、問題6経験記述の解答案を事前に準備していたので、忘れないうちに先に済ませてから問題1へ戻り順番に解答したところ、全体の見直しまで終えることができました。

試験時間2時間45分(165分)の時間配分としては、経験記述に30分,その他の問題に100分,見直しに35分といった感じです。

わからない問題がある場合は、その問題に時間をかけず後回しにして、解答できる問題から解いていきましょう。

問題2と3及び問題4と5は、それぞれどちらか1問の選択で、どちらの問題を選択するかを決めるためサラッとでも一度は読むことになり意外と時間がかかります。

問題6を終えた段階で、目を通したほうがスムーズかもしれません。

普段文章を書き慣れているひと以外は、とても時間に追われますので、普段の学習で自分に合った時間配分を研究しておくことを、お勧めします。

記述上のポイント

解答用紙への記述は、採点者が判読しやすいようていねいに書きましょう。できるだけ誤字がないように心がけ、文章も適確にまとめるように努めましょう。

経験記述は、工事内容や規模,自分の立場がわかるように、できるだけ具体的に書きましょう。

また、施工方法や留意点などを説明する際は、正式な名称や重要な点を記入しなければなりません。

事前に練習しないと正式名称や用語はしっかりと対策しておきましょう。

受検対策 学習の方法

検定試験日から逆算して学習のスケジュールを立てる

試験日から逆算した学習の計画を立てましょう。

毎年1級管工事施工管理技術検定は、以下のスケジュールで行われます。

申込受付5月
第一次検定試  験9月
合格発表10月
第二次検定試  験12月
合格発表3月

1級管工事施工管理技術検定に挑戦する方は、現場管理に従事していて、多忙な方が多いはずです。

無理なく実現できるスケジュールを組み、計画的に学習を進めることが重要になります。

疲れていても、毎日少しの時間でも学習する癖をつけることが大切です。

試験日から逆算し、最適なスケジュールを組みましょう。

まず、第一次検定の試験日までは第一次検定の学習に集中しましょう。

第一次検定を合格できないと第二次検定に進めないため、第一次検定を確実に合格できるよう学習をしましょう。

第一次検定試験が終わったら、結果を待ちたくなりますが、すぐに第二次検定の学習に取り掛かりましょう。

第一次検定の合格発表を待ってから第二次検定の学習を始めるのでは、およそ1ヶ月無駄にしてしまいます。合格,不合格にかかわらず学習を始めましょう。

過去問題を繰り返し解く

出題される問題は、毎年似ているように見えるかもしれませんが、聞かれている内容をきちんと理解できていないと誤った解答をしてしまう恐れがあります。

繰り返し過去の問題を解いて、出題の傾向や分野などに、対応できる力を身につけましょう。

過去問題は、市販の問題集やインターネット上にも存在します。

運営機関の一般財団法人全国建設研修センターホームページでは、前年度の技術検定試験問題が掲載されていますので参考にしてください。

また、テキストなどで勉強する場合は必ず解説をよく読み理解を深めましょう。

出題は、〇×問題と計算問題以外は改善策などを記述しなければならないので、各分野における施工管理技術についてしっかりと理解しておかないと記述での解答はできません。

マークシートと違って、しっかりと学習しておかないと、ラッキーパンチはあたりません。

また、特に重要となる施工経験記述の書き方については、問いに対して適切な記述ができるように訓練しておくことが必要です。

令和4年度版1級管工事施工管理技術検定の第二次検定に合格するために、必要な知識を集約した試験対策テキストです。
このテキストは、動画講習を視聴することもできます。
また、施工経験記述に不安がある方は、施工経験記述添削講座(有料)を利用することもできます。↓

通信講座を活用する

「学習の進め方のペースがわからない」という方は、通信講座などを活用するのがおすすめです。
受講料はかかりますが、学習に必要なテキストなどは送られてくるので、テキスト選びで悩むことがありません。

特に第二次検定で合否に大きく影響する「施工経験の記述論文」は、書き方がわからずうまくまとめられなかったり、そもそも施工の経験が少ない方などは、テキストをみて論文を書く練習をしても正答なのかよくわからないかもしれません。

施工記述の論文に関しては、独学サポート事務局の施工管理技士受験対策講座をおすすめします。

この講座は、施工経験記述の添削を行っているので文章の作成が苦手な方には強い味方になってくれるでしょう。

また、独学サポート事務局の施工管理技士受験対策講座は、第一次検定から第二次検定までサポートするものや、第二次検定だけでも受講できるコースも設けられています。

詳しくは、下の記事でまとめていますので参考にしてください。

まとめ

今回は、1級管工事施工管理技士の試験内容や勉強方法についてご紹介しました。

全問記述式で、用語や数値などを正確に覚える

施工経験記述問題は、問いに対して的確に文章にまとめる

施工経験記述問題は、配点の大きいウエイトを占めている

第一次検定試験が終わったら、すぐに第二次検定の学習に取り掛かる

繰り返し過去の問題を解いて、出題の傾向や分野などを理解する

「学習の進め方のペースがわからない」場合は、通信講座を活用する

1級管工事施工管理技術検定は、簡単な試験ではありません。合格するためには、十分な勉強期間を設けて、しっかり対策する必要があります。

取得すれば、施工管理として働く上での大きな武器になるはずですし、転職の際にも有利になるはずです。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

この記事を書いた人
Jojin(ジョジン)

私はサラリーマンで、エネルギー関連の会社で技術営業として法人の省エネ設備やシステムの提案などを行い大きなプロジェクトもまとめてきました。

これまで管理職として部署を預かっていましたが、現在は役職定年となり、上司から嫌がらせやパワハラを受け、会社からは不当な人事異動で窓際に追いやられるという不公平な扱いを受けました。

これを機会に、退職を決意し転職活動を始めました。

転職活動は、複数の転職サイトや転職エージェントからオファーやスカウトを受けています。

このメディアでは、ミドル・シニア世代で、自分は「もっとやれるのに」と、くすぶっている方へ私自身の体験から、少しでもお役に立てる情報を提供します。

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