施工管理技士は転職に有利なのか?種類や取得方法などを解説

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「施工管理への転職を考えている」という方や、「施工管理としてキャリアアップを目指したい」という方にとって、施工管理に関する資格の種類や概要は把握しておきたいですよね。

この記事では、施工管理技士の業種別の種類や役割。また、施工管理技士を取得する方法などについて解説します。

施工管理の国家資格である「施工管理技士について知りたい」という方はぜひ参考にして下さい。

  • 施工管理技士は建設現場の四大管理を行う国家資格で、転職に有利になる
  • 施工管理技士は業種別に7種類あり、それぞれ1級と2級に分かれる
  • 施工管理技術検定は年に1回実施され、実務経験が必要で合格率は40~50%程度
  • 通信教育などの受験対策を利用すると効率的に資格取得が可能

施工管理技士は転職に有利なのか?

施工管理技士の解説に入る前に、施工管理技士を持っていると転職に有利なのでしょうか?

施工管理にかかわる仕事への転職の際には、施工管理技士を持っていると間違いなく有利になります。

施工管理技士資格の取得には、一定期間の実務経験が必要で、有資格者はあまり増えず貴重な人材になっています。

建設業法において、営業所や工事現場に技術者を置かなければならないと定められており、それをまかなえるのが施工管理技士なので、業界では慢性的に人材が不足していて建設関係の企業は、施工管理技士の有資格者を求めています。

私は、施工管理技士の有資格者ですが、実際に企業やエージェントから施工管理の仕事のオファーやスカウトが多く送られてきます。

施工管理技士は技術者の証

施工管理技士は、建設現場等の工程管理,原価管理,安全管理,品質管理の四大管理を行う技術者の証です。

要するに、建設工事が計画通りスムーズに進捗するよう管理・監督するということになります。

施工管理技士になるには、建設業法第27条第1項に基づき国土交通大臣が実施される国家試験である「施工管理技術検定」に合格するが必要です。

施工管理技術検定試験は、国土交通大臣の指定機関が実施し、1級と2級に分かれており、それぞれ第一次検定、第二次検定に合格しなければなりません。

1級と2級それぞれの職務範囲としては、1級が「監理技術者」、2級は「主任技術者」を担えることとなっています。

請負契約において、下請けに発注する金額が合計4,000万円以上(建築一式の場合は6,000万円以上)の工事を行う場合は、「監理技術者」として1級施工管理技士が必要となります。

施工管理技士職務内容
1級2級の範囲
特定建設業の営業所における「専任の技術者」
各現場に配置される「監理技術者」
2級一般建設業の営業所における「専任の技術者」
各現場に配置される「主任技術者」

施工管理技士の種類は7種類

施工管理技士は、建設業種別に7種類に分かれていて、それぞれ1級と2級に分かれています。

実務経験がある、またはこれから実務を行う種類の施工管理技士を目指します。

種  類概  要
土木施工管理技士道路や橋、トンネル、河川等の土木工事の管理
建築施工管理技士建物の建築工事の管理
電気工事施工管理技士照明設備工事、変電設備工事、発電設備工事、送配電線工事、構内電気設備工事、非常用電源設備工事、電車線工事などのさまざまな電気工事の管理
管工事施工管理技士冷暖房設備工事、空調設備工事、給排水・給湯設備工事、ダクト工事、浄化槽工事、ガス配管工事、衛生設備工事などの配管に関わる工事が管工事の管理
造園施工管理技士公園や学校、広場、大型マンションや高層ビルの屋上緑化、道路の緑化、遊園地の造成などの造園工事の管理
建設機械施工管理技士建設現場で機械の運転操作
電気通信工事施工管理技士有線LANや無線LAN、防犯カメラや入退室管理システムの設備工事などの電気通信工事の管理

施工管理技術検定を受験するには実務経験が必要

1級施工管理技士の場合で、大学の指定学科を卒業していても、最短で3年以上の実務経験が必要です。

2級施工管理技士の場合で、大学の指定学科を卒業後1年以上の実務経験が必要になります。

まずは、実務経験を積む必要がありますが、2級施工管理技士の第一次検定については、年齢が17歳以上であれば、実務経験を必要としないので、実務経験のない方でも受験することができます。

第1次検定に合格すると「技士補」が与えられます。その後実務経験が積みあがったら第2次検定へ挑戦することが可能になりました。

 1級 第一次検定(合格) ⇒ 1級施工管理技士  ⇒ 第二次検定(合格) ⇒ 1級施工管理技士
 2級第一次検定(合格) ⇒ 2級施工管理技士  ⇒ 第二次検定(合格) ⇒ 2級施工管理技士

施工管理技術検定に合格する難易度は?

施工管理技術検定に合格する難易度はどれくらいなのでしょうか?

施工管理技術検定の試験方法は、第一次検定がマークシート,第二次検定は主に記述式で実施されます。

第一次検定,第二次検定ともに60%以上の正答で合格です。

1級施工管理技術検定は、出題範囲が広く合格率が40%前後,2級施工管理技術検定は、50%前後となっています。

簡単ではないことがわかりますが、きちんと対策を取れば届かないレベルではありません。

施工管理の仕事についている方は、日頃から接している業務に関して、出題される問題も多くあります。

ただし、出題は幅広いため専門外の問題があったり、問題の言い回しなどに慣れておく必要があるため、繰り返し過去問題を解くなどの対策が必要です。

取得のチャンスは年1回!

1級の施工管理技術検定については、第一次検定,第二次検定ともに年に1回実施。

2級の施工管理技術検定については、第一次検定が前期と後期の2回、第二次検定は年に1回実施されます。

2級から受検される方は、第一次検定が2回実施されますが、前期で第一次検定を合格できず、後期で合格しても、その年度の第二次検定の申し込みに間に合わないので、翌年度の受験となってしまいます。

前期に合格したほうが早く取得できます。

2級の第一次検定は、実務経験がなくても受験できるため、初年度は実務経験を積みながら第一次検定を前期後期のどちらかで合格する。

実務経験が積みあがった翌年度に第二次検定を受験するというように計画するのもよいかもしれません。

なお、検定は「第一次検定のみ」「第二次検定のみ」と別々に受験することもできるようになり、第一次検定の合格が無期限有効となったため、複数年に分けて計画的に取得することも可能になりました。

詳しくは、以下の検定実施機関をご覧ください。

種  別検定実施機関
建築施工管理技術検定
電気工事施工管理技術検定
一般社団法人 建設業振興基金
土木施工管理技術検定
管工事施工管理技術検定
電気通信工事施工管理技術検定
造園施工管理技術検定
一般財団法人 全国建設研修センター
建設機械施工管理技術検定一般社団法人 日本建設機械施工協会

受験対策は通信教育も有効

テキストや問題集を買い求めて、独学で合格を目指すのが通常ですが、パソコンで受講できる通信講座を利用して効率的に合格を目指すのも一つの手です。

多少費用は掛かりますが、何年も続けて不合格になってしまうと受験料ばかり掛かって、何の成果もないということになってしまいます。

通信講座は、テキストやDVDなどが自宅に送られてきて、教室に通うこともなく受講できるのがメリットです。

なかなか自分に喝を入れることができない人に向いています。

施工管理技士の通信教育「独学サポート事務局」は以下の記事で紹介しています。⇩

まとめ

施工管理技士について、解説しました。

  • 施工管理技士は建設現場の四大管理を行う国家資格で、転職に有利になる
  • 施工管理技士は業種別に7種類あり、それぞれ1級と2級に分かれる
  • 施工管理技術検定は年に1回実施され、実務経験が必要で合格率は40~50%程度
  • 通信教育などの受験対策を利用すると効率的に資格取得が可能

資格を取得することは、スキルや技術レベルなどを客観的に示すことができものです。

特に、今回紹介した施工管理技士は、その種類のエキスパートと認められ建設業法上必ず置かなければならない人材となる可能性があります。

資格を持てば、責任もついてきますがその分社会的にも認められ、必要不可欠な人材となりやりがいのある仕事に就けると思います。

また、転職の際にも有利になることは間違いありません。ぜひ、施工管理技士取得を取得しましょう。

最後までお読みいただいてありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

この記事を書いた人
Jojin(ジョジン)

私はサラリーマンで、エネルギー関連の会社で技術営業として法人の省エネ設備やシステムの提案などを行い大きなプロジェクトもまとめてきました。

これまで管理職として部署を預かっていましたが、現在は役職定年となり、上司から嫌がらせやパワハラを受け、会社からは不当な人事異動で窓際に追いやられるという不公平な扱いを受けました。

これを機会に、退職を決意し転職活動を始めました。

転職活動は、複数の転職サイトや転職エージェントからオファーやスカウトを受けています。

このメディアでは、ミドル・シニア世代で、自分は「もっとやれるのに」と、くすぶっている方へ私自身の体験から、少しでもお役に立てる情報を提供します。

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