1級管工事施工管理技士の試験に合格するために知っておきたい変更点と対策ポイント

資格

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施工管理に携わる方の中で、給排水衛生や空調,ダクト工事などに従事している方は、ぜひ取得してきたい資格として管工事施工管理技士があります。

この記事では、昨年変更された施工管理技術検定のうち1級管工事施工管理技士の一次検定の概要と効率的な勉強法について解説します。

  • 施工管理技士の試験は令和3年度から制度が変更され第一次検定と第二次検定に分かれた。
  • 第一次検定に合格すると施工管理技士補の資格が得られ何度でも第二次検定を受けられる。
  • 合格基準は全体で60%以上かつ施工管理法(応用能力)で50%以上である。
  • 勉強方法は過去問題を繰り返し解くことや通信講座を活用することがおすすめである。
第二次検定の解説はこちら↓

施工管理技術検定は令和3年度から変更されている

施工管理技術検定は、令和2年度までは「学科試験」と「実地試験」の2段階があり、両方に合格しないと取得することができませんでした。

しかし、令和3年度に制度が変更され今までの学科試験に代わり「第一次検定」、実地試験に代わり「第二次検定」と名称が変更されました。

また、「第一次検定」に合格すると、生涯資格となり国家資格として「施工管理技士補」資格が与えられ、同時に「第二次検定」の受験資格を得ることができるようになりました。

第一次検定に合格すると何度でも第二次検定を受けられる

令和2年度までは、「学科試験」に合格しても「実地試験」に合格できないと学科試験から受験しなおさなければなりませんでしたが、令和3年度の変更からは、第一次検定に合格すれば、何度でも第二次検定を受験できることになりました。

第一次検定(合格) ⇒ 1級施工管理技士  ⇒ 第二次検定(合格) ⇒ 1級施工管理技士

1級管工事施工管理技術検定の「第一次検定」は毎年9月に、「第二次検定」は12月に、それぞれ年に1回づつ実施されます。

施工管理技術検定は、条件が緩和されてとはいえ、まず「第一次検定」に合格することが必須条件です。

第一次検定の出題と解答方法

これまで学科試験で求められていた知識問題を基本に、実地試験に出題されていた施工管理法などの能力問題が一部追加されました。

機械工学等管工事の施工に必要な機械工学,衛生工学,電気工学,電気通信工学および建築学に関する一般的な知識を有すること。
管工事に施工の管理を適確に行うために必要な冷暖房,空気調和,給排水,衛生等の設備に関する一般的な知識を有すること。
設計図書に関する一般的な知識を有すること。
施工管理法監理技術者補佐として、管工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理,品質管理,安全管理等工事の施工の管理方法に関する一般的な知識を有すること。
監理技術者補佐として、管工事の施工の管理を適確に行うために必要な応用能力を有すること。
法  規建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する一般的な知識を有すること。
赤字は追加された事項

解答形式は、マークシートで四肢一択に加えて、施工管理法の能力問題が四肢二択となっています。

正解または間違いを選択して解答します。

総出題数は73問、その内の60問を選択して解答します。

問題には必須問題(全問を解答)と選択問題(選択して解答)があります。

合格基準は全体60%かつ応用能力50%以上

令和3年の結果に基づくと合格基準は、全体で得点が60点以上で、かつ施工管理法(応用能力)の得点が50%以上です。

全体では、必須問題,選択問題併せて回答する問題数は60問だったので
 60問 × 60% = 36問 

施工管理法(応用能力)は、7問だったので
 7問 × 50% = 3.5問 ≒ 4問

が合格基準です。

全体で60%の正答しても、施工管理法(応用能力)で7問中4問正答しなければならないので、落とさないように注意が必要です。

第一次検定試験の出題分野と出題数

午前の部 
試験時間:2時間30分

科目内容出題数必須/選択解答数解答形式
機械工学等原論10問(必須)10問四肢一択
機械工学等電気工学2問(必須)2問四肢一択
機械工学等建築学2問(必須)2問四肢一択
機械工学等空調・衛生23問(選択)12問四肢一択
機械工学等設備5問(必須)5問四肢一択
機械工学等設計図書2問(必須)2問四肢一択

午後の部 
試験時間:2時間

科 目内 容出題数必須/選択解答数解答形式
施工管理法施工管理法10問(必須)10問四肢一択
法規法規12問(選択)10問四肢一択
施工管理法施工管理
(応用能力)
7問(必須)7問四肢二択

第一次検定の対策ポイント

第一次検定の配点は、全体で出題数73問のうち、60問を解答します。

そのうち令和3年度から新設された施工管理法(応用能力)は、出題数7問で7問とも解答します。

合格基準は、前でも述べていますが、全体で、36問以上(60%以上)でかつ施工管理法(応用能力)を4問以上正答しなければなりません。

令和4年では施工管理法(応用能力)の出題は以下の通りでした。

  • 施工計画
  • 工程管理
  • 品質管理
  • 安全管理
  • 機器の据付け
  • 配管系統の施工
  • 送風系統の施工

施工管理法(応用能力)の問題は、それまでの実地試験にあった穴埋め問題の記述から出題されていると思われるので、過去問題の実地試験の穴埋め問題をしっかり覚えることが必要です。

一次検定は学習範囲が広いので、重点的に勉強する分野とそうでない分野とを分けて勉強しましょう。

解答方法は、マークシートなので解らない問題があってもいずれかにマークして必ず回答しましょう。

ただし、選択問題は指定数を超えて解答した場合は減点となってしまうので、注意してください。

勉強方法について

資格取得を目指す上で、「勉強をどうやって進めたら良いのか?」と悩む方は多いのではないでしょうか。

そこで、おすすめの試験勉強方法を紹介します。

過去問題を繰り返し解く

過去問題は、市販の問題集やインターネット上にも存在します。

また、運営機関の一般財団法人全国建設研修センターホームページでは、前年度の技術検定試験問題と正答肢一覧が掲載されていますので参考にしてください。

また、問題集などで勉強する場合は、答え合わせをする際には、必ず解説をよく読み理解を深めましょう。

出題は、「適当でないものはどれか」と問われる場合が多いですが、「適当なものはどれか」と問われる場合もあります。

出題される問題は、毎年似ているように見えることがあるかもしれませんが、聞かれている内容をきちんと理解できていないと誤った解答をしてしまう恐れがあります。

繰り返し問題と解説をあわせて理解することで、対応できる力を身につけましょう。

過去の問題と解答は無料で手に入るので、要点がまとまっているテキストを購入して勉強しました。

令和5年版は、下記を参考にしてください。

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このテキストは、一次検定の試験の流れに沿って絞ってまとめられています。

第1章 一般基礎
第2章 電気設備
第3章 建築工事
第4章 空気調和設備
第5章 給排水衛生設備
第6章 機器・材料
第7章 設計図書
第8章 施工管理法(知識・応用)
第9章 関連法規 
令和4年度 検定試験問題&正答一覧 

このテキストは、重要な用語は赤字で表記されていたり、頻出している文章にはアンダーラインがあるなど、ビジュアル的に目に入ってきますので効率的に学習できます。

また、巻末には昨年度の問題と正答肢と疑似問題が掲載されているので、最後の仕上げに利用できます。 

通信講座を活用する

「勉強の進め方のペースがわからない」という方は、通信講座などを活用してみるのもおすすめです。

受講料はかかりますが、学習に必要なテキストなどは送られてくるので、どれがいいかと悩むことがありません。

数日間の短期集中コースから、数ヶ月の長期コースまで、講習や講座があるので予算やスケジュールに合わせて検討してもいいでしょう。

おすすめしたいのが、独学サポート事務局の施工管理技士受験対策講座です。

詳しくは、下の記事でまとめていますので参考にしてください。

独学サポート事務局の施工管理技士受験対策講座の詳細⇩

まとめ

1級管工事施工管理技士の試験内容や勉強方法についてご紹介しました。

  • 施工管理技士の試験は令和3年度から制度が変更され第一次検定と第二次検定に分かれた。
  • 第一次検定に合格すると施工管理技士補の資格が得られ何度でも第二次検定を受けられる。
  • 合格基準は全体で60%以上かつ施工管理法(応用能力)で50%以上である。
  • 勉強方法は過去問題を繰り返し解くことや通信講座を活用することがおすすめである。

1級管工事施工管理技術検定は、簡単な試験ではありません。

合格するためには、十分な勉強期間を設けて、しっかり対策する必要があります。

取得すれば、施工管理として働く上での大きな武器になるはずですし転職の際にも有利になるはずです。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

この記事を書いた人
Jojin(ジョジン)

私はサラリーマンで、エネルギー関連の会社で技術営業として法人の省エネ設備やシステムの提案などを行い大きなプロジェクトもまとめてきました。

これまで管理職として部署を預かっていましたが、現在は役職定年となり、上司から嫌がらせやパワハラを受け、会社からは不当な人事異動で窓際に追いやられるという不公平な扱いを受けました。

これを機会に、退職を決意し転職活動を始めました。

転職活動は、複数の転職サイトや転職エージェントからオファーやスカウトを受けています。

このメディアでは、ミドル・シニア世代で、自分は「もっとやれるのに」と、くすぶっている方へ私自身の体験から、少しでもお役に立てる情報を提供します。

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