ミドルシニア世代の方は、これからの人生を豊かにするために、働き方を見直す必要が出てくる時期があります。
会社で自分の描いたポジションに着けず、年収も思ったように上がらないなど、将来の生活設計が不安になる方も多いのではないでしょうか?
今の会社で、やりがいのある仕事ができたり年収のアップが望める場合は、今の仕事を全力で行えばいいかもしれませんが、将来に不安がある方やもっとやりがいのある仕事をしたい場合は、何か行動を起こさなければ毎日くすぶったままになってしまいます。
そんな方は、現状を変えるために副業や起業を一つの選択肢として検討する価値は十分あります。
副業や起業にチャレンジすることは、メリットが多くありますが注意点しなければならない点もあります。
本記事では、ミドルシニア世代が副業や起業に挑戦するメリットと注意点やデメリットとなる点を解説します。
ミドルシニアが副業や起業を行う理由
副業や起業を行う動機について一番多いものは、「収入補填」です。
これは、本業の収入だけでは生活が厳しいと感じているというよりは、将来の老後資金に不安を抱えていることが原因と考えられます。
また、近年は、どの企業も定年年齢もしくは継続雇用で、これまでよりも働ける年齢は引き上げられてきていますがいずれ退職する日がやってきます。
現在も資産があって、退職した後の生活に全く心配がない場合は、将来の収入を心配することはありませんが、そうでない場合は収入を得ることを考えていかなければなりません。
また、「収入補填」だけではなく、自身の「スキルアップ」,「やりがい・社会貢献」,「キャリアチェンジ」などの目的も考えられます。
「スキルアップ」,「やりがい・社会貢献」「キャリアチェンジ」などの目的を持っているということは、ミドルシニア世代が、自分の能力や価値を高めたい,新しいことに挑戦したいと思っている方が多いことを表しています。
また、副業や起業を行うことで、本業にもプラスの影響があることも忘れてはなりません。
本業での経験に加え、副業や起業を通じて別の角度からのスキル,知識などが身につく可能性があります。
副業や起業で得られる経験は、本業においても大いに役立つ可能性を秘めています。
副業・起業を行うメリットとデメリット
副業や起業に挑戦することは、人生を変えるチャンスです。
副業や起業をすることで、以下のようなメリットがあります。
経済的なゆとり | ・収入源を増やすことができる |
スキルアップ | ・自分の好きなことや得意なことを活かすことができる ・新しい挑戦や学びによって成長することができる |
キャリアチェンジ | ・自分の時間や働き方を自由に選ぶことができる ・人脈やネットワークを広げることができる |
もちろん、副業や起業にはデメリットもあります。例えば、
本業とのバランス | ・会社との両立が難しい場合がある |
確定申告 | ・税金や保険などの手続きが複雑になる場合がある |
仕事選び | ・リスクや失敗に直面する場合がある ・競争やトラブルに巻き込まれる場合がある |
などです。
しかし、これらのデメリットは、事前に準備や対策をすることでリスクを最小限に抑えることができるでしょう。
また、デメリットよりもメリットの方が大きいと感じる方も多いのではないでしょうか。
副業や起業に挑戦するメリット
経済的なゆとり
副業や起業をすることで、本業の収入にプラスアルファの収入を得ることができます。
本業の収入にプラスアルファーの収入があれば、生活費や老後資金、趣味や旅行などの費用に余裕ができます。
また、副業や起業での収入があることで、本業に依存しない収入源を確保することができます。
若い時と違って、本業で収入アップが見込めない,リストラに合う,定年退職後の収入減などのリスクに備えるためにも有効です。
スキルアップ
副業や起業に挑戦することで、本業では得られない新しい知識や技術,経験を身につけることができます。
新しい技術や経験を身につけることは、自分の能力や価値を高めるだけでなく本業にも役立つことがあります。
例えば、副業で英語やプログラミングなどのスキルを磨くことで、本業でもグローバルな仕事に挑戦したり、IT化に対応したりすることができます。
また、起業をすることで、経営やマーケティングなどのビジネススキルを学ぶことができます。
ビジネススキルの向上は、キャリアを自分で切り開くためにも必要なスキルです。
キャリアチェンジ
副業や起業をすることで、自分の興味や関心のある分野や仕事に挑戦することができます。
興味や関心のある分野や仕事に挑戦することは、本業に満足していない場合や、自分の可能性を広げたい場合に有効です。
例えば、副業でブログやYouTubeなどのコンテンツ制作に取り組むことで、自分の思いや情報を発信したり、ファンやコミュニティを作ったりすることができます。
また、起業をすることで、自分のアイデアやサービスを実現したり、社会問題を解決したりすることができます。
興味や関心のある分野や仕事に挑戦することは、自分の人生に意味や価値を与えるだけでなく、情報発信や社会貢献で自分以外の周りにも影響を与えることができます。
副業や起業に挑戦するデメリットと注意点
副業や起業をする場合の注意点については、以下のようなものがあります。
本業とのバランス
副業や起業をする場合は、本業とのバランスを考える必要があります。
両方の仕事に対して責任感を持ち、時間管理や効率化などの工夫をすることが大切です。
本業の会社に対して、後からのトラブルを避けるため副業や起業の内容を事前に相談しましょう。
もし、副業も時間労働を行う場合は、労働時間の管理をしっかりと行う必要があります。
労働基準法では、労働者の1日あるいは1週間の労働時間について、休憩時間を除き1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはならないと定めています。
この規定は、本業と副業のダブルワークで働いている場合、就労場所が異なっていても適用されるため、本業と副業の労働時間は通算するということになります。
本業で1日8時間、月曜から金曜日の5日間働くと、すでに40時間に達するため本業がない少しの時間働いても法定外勤務となってしまいます。
本来であれば、時間外労働分は割増賃金でもらうことができますが、本業と副業の勤務実態をそれぞれの企業に把握させることは難しいため、割増しで支払われることは難しいようです。
そのため、副業は時間労働でないものを選択するほうがいいでしょう。
確定申告
副業や起業をして収入を得た場合は、確定申告をする必要があります。
一般的には、副業や起業による所得が20万円を超えた場合には、確定申告が必要になります。
ただし、給与所得者の場合は、給与収入の合計額から雑損控除、医療費控除、寄附金控除、基礎控除以外の所得控除を差し引いた金額が150万円以下で、給与所得と退職所得以外の所得金額が20万円以下であれば、確定申告は不要です。
副業や起業による所得区分は、その収入の種類や内容によって異なりますが、一般的には以下のようになります。
給与所得 | 本業以外のアルバイトやパートで給与を得た場合 |
雑所得 | アフィリエイトやオンライン講師などの個人で行っている副業で事業と認められない場合 |
事業所得 | ハンドメイド作品の販売やウェブライターなどの個人で行っている副業で事業と認められる場合 |
不動産所得 | アパート経営や駐車場経営などで賃料を得た場合 |
譲渡所得 | 株式や不動産などを売却して利益を得た場合 |
確定申告をすることで、副業や起業にかかった経費や必要経費などを控除することで、税金を節約することもできます。
確定申告は、毎年2月16日から3月15日までの期間に行う必要があります。確定申告の方法や手続きについては、国税庁のホームページや税理士などの専門家に相談することがおすすめです。
仕事選び
副業や起業をする場合は、自分に合った仕事を選ぶことが重要です。自分のスキルや経験、興味や関心、目標や価値観などを考慮して、副業や起業の内容や形態を決めていきます。
また、副業や起業の市場や需要、競合や優位性などを調査して、収益性や将来性を見極めることも必要です。
前にも述べましたが、時間で労働を行う副業だと労働時間が長くなり体力的にきつくなる恐れがあるので、自分が得意とする分野で自分の好きな時間でできる仕事を見つけましょう。
副業や起業の仕事選びについては、以下のサイトで複数紹介していますので、まずどんな副業や起業があるかを確認するところから始めるのがおすすめです。
ミドルシニアができる副業
ミドルシニアができる具体的な副業について、いくつか紹介します。
クラウドソーシング
インターネット上で仕事を依頼・発注するサービスで、ライティングやデータ入力など様々な仕事があります。自分のスキルや時間に合わせて働けます。
Webライティング
インターネット上に掲載する記事を書く仕事で、本業で得た知識や自身の体験談を書くことができます。在宅でできる仕事です。
事務サポート
データ入力やエクセル作成などの事務的な仕事で、長く事務仕事を経験している方におすすめです。在宅ワークでできる仕事です。
ブログ・アフィリエイト
自分の興味や知識があるテーマでブログを運営し、広告収入や商品紹介料を得る仕事です。集客力や文章力が必要です。
特技や趣味を人に教える
自分が得意としているジャンルの単発もしくは月額サービスの講座を作り、ネット上で人に教える仕事です。ものづくりや語学など様々なジャンルがあります。
おわりに
ミドルシニア世代が副業や起業に挑戦するメリットと注意点について解説しました。
副業や起業は、ミドルシニア世代にとって魅力的な働き方ですが、自分に合った方法を見つけることが大切です。
副業や起業に興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。
あなたの活躍を応援しています。
[PR]
[PR]
コメント