新卒と違い転職の場合、履歴書を作成するのが久しぶりの方もいるでしょう。社会人をしばらく経験していると、どのように作成すればよいのかわからない方も多いと思います。
転職活動をしている方へ、応募の最初に重要になる履歴書の作成についてまとめましたので是非参考にしてください。
履歴書の書き方のポイント
履歴書は採用担当者が最初に目を通す書類で、応募者の学歴や職歴を伝える重要なツールのひとつです。
企業の採用担当者は最初に履歴書を見て、審査の可否について判断をします。
最近は、 パソコンで作成した履歴書が主流 なっていますが、一部では「手書きのほうがよし」とする企業もあるようなので、前もって提出先に確認したほうがよいでしょう。
手書きの場合は、一文字一文字ていねいに書きましょう。
書き損じた場合は、修正ペンなどは使用しないで新たに作成し直すのが最低限のマナーです。
手書きの履歴書から、応募者の人柄をイメージする採用担当者もいるので注意してください。
雑に書くと損をします。
パソコンを使用する場合は、履歴書のフォーマットやテンプレートを、インターネットや転職サイトからダウンロードできるので、できるだけ市販用紙(JIS規格)の内容が入っているものを使用しましょう。
市販用紙と内容が異なると、書きたくない項目を削除している思われる可能性があるので、よく確認しましょう。
履歴書の中でいかにあなたの魅力を伝えられるかが、次の選考に進む上で重要なポイントになるので、間違いや抜け漏れがないように、よく注意して作成しましょう。
基本情報欄
履歴書の基本情報とは、氏名、写真、生年月日、住所、メールアドレス、電話番号など「応募者の基本」となる情報です。
省略せずに正確な情報を書きましょう。
また、写真は履歴書の中で目に付き、採用担当者へ印象を与えるため、選考に影響する可能性もあります。できるだけ良い印象を与える写真を使用する必要があります。
日付
- 西暦か元号(平成・昭和など)のどちらでもよいですが、ほかの提出書類も含め表記は統一する。
- 提出日か前日の日付を記入する。(郵送の場合は投函日)
- 面接に持参する場合は、面接日当日の日付を記入する。
写真
- 3カ月以内に撮影した写真を使用する。
- 写真のサイズは横2.4〜3cm、縦3.6〜4cm。
- カラー、胸から上が正面から写っているもの。
- 季節に関係なくスーツにネクタイ着用で、上着はオーソドックスなデザインの紺やグレーなど落ち着いた色を着用する。
- 口角を上げ、歯を見せない程度の笑顔が、好印象を与える。
- 書き損じることもあるので、写真は最後に貼る。
- 万一剥がれた場合に備え、写真の裏には名前を記入する。
氏名
- 読みやすくするため、姓と名に一文字分のスペースを空ける。
- 手書きの場合は、大きめの文字ではっきりと記入する。
- ふりがなは、履歴書の文字が「ふりがな」ならひらがな、「フリガナ」ならカタカナで記入する。
年齢
- 日付で記入した時点の年齢を記入する。
住所
- 都道府県から省略せずに記入する。
- 郵便番号、マンション名なども忘れずに記入する。
電話番号
- 自宅に固定電話がない方は、携帯電話番号のみ記入でも問題なし。
- 日中連絡がつきやすい電話番号を記入する。
メールアドレス
- 会社で使用しているアドレスは絶対に記入しない。
- スマートフォンや外部のパソコンでも迅速な確認ができるよう、普段使用している個人用のメールアドレスを記入する。
転職活動用に振り分ける場合は、新たにフリーアドレスなどを取得して記入する。
学歴・職歴欄
学歴・職歴欄は、学歴から記入します。
学歴
1行目の中央に【学歴】と書き、その次の行から時系列で書きます。
転職の場合、学歴は義務教育を省略して、高等学校入学以降を記入すればよいでしょう。
学校の名称は省略せず、学部・学科なども記入してください。
入学・卒業の年月は間違いのないように、よく確認しましょう。
年月は、西暦か元号(平成,昭和など)どちらでも構いませんが、履歴書全体で合わせましょう。
履歴書は正式書類なので、情報が省略されていたり間違っていると、正式書類を作成できないと判断される恐れがあります。
省略や間違いがないかなどの確認を忘れずに行ってください。
- 一行目の中央に、【学歴】と記入する。
- 学校名、学部,学科名は省略しない。
- 原則として高等学校入学から記入する。
- 入学・卒業の年は西暦か和暦(元号)表記のいずれかに統一する。
職歴
学歴の最終行以降の中央に【職歴】と書き、その次の行から職歴を記入します。
職歴は時系列で記入して、会社名だけでなく所属部署も正式名称で明記します。
勤務した会社名の横に業種と従業員数を記入します。
短期間しか勤務していない場合でもすべて正確に書きましょう。
合併などで勤務する会社名が変わった場合などは、〇〇株式会社(現◇◇株式会社)と記入します。
役職を記入する場合は、昇進した年月と部署名,役職名を記載します。
雇用形態が、正社員以外の場合は、「契約社員」などと明記します。
会社経営や個人事業主の経験がある人は、会社設立や活動を開始した年月日と、解散や廃業をした年月日を記入します。
職歴欄は、応募者が即戦力の人材かを採用担当者が判断する最初の資料です。
職歴は、職務経歴書で詳細に作成しますが、履歴書職歴で興味を持ってもらったうえで職務経歴書を読んでもらったほうが、理解してもらいやすくなります。
履歴書の職歴でも、キャリアを分かり易く記入することが大切です。
転職が複数回ある場合は、退職の理由を記入する必要がありますが、自己退職の場合「一身上の理由により退社」と書くのが一般的で具体的な理由は書かなくても問題ありません。
- 学歴が終わった次の行以降の中央に【職歴】と記入する。
- 所属部署や仕事内容、役職などを書くと、キャリアのイメージをしてもらいやすくなる。
- 会社名の横か次の行に業種と従業員数を記入する。
- 現職の企業の退職日が決まっている場合は「○○○○年〇〇月 ○○株式会社 退職予定」と記入する。
- 最終行に「現在に至る」と記入し、その下の行に右寄せで「以上」と記入する。
免許・資格欄
最初に免許を記入し、次に資格の順に記入します。免許,資格についても正式な名称を記入しましょう。
例えば、自動車運転免許の場合「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」など。
仕事に関連する免許,資格について記入しましょう。
また、応募する仕事に生かせるものであれば、勉強中の資格についても記入しても構いません。
応募企業の仕事で、必要な免許や資格を保有していることが必須の場合もあります。
また、免許や資格の保有がが必須でなくても、資格によってはスキルの高さをアピールする機会となる場合があるので積極的に記入しましょう。
- 最初に免許を書き、次に資格を記入する。
- 免許・資格は正式名称で記入する。
趣味・特技欄
趣味や特技は面接で話題になることもあるので、できだけ記入するようにしましょう。
ただし、趣味が多すぎると、「趣味を優先して仕事を二の次にするのではないか?」という印象を与える可能性があるので絞り込んで記入しましょう。
- 面接で話題になることもあるので、空欄にしないほうが良い。
- 趣味が多いことで趣味を優先する人だと印象を与える可能性があるので絞り込んで記入する。
志望の動機、アピールポイントなど
志望の動機,アピールポイントなど欄は、採用担当者が最も重要視し応募者がなぜ志望しているのかを伝えるものです。
一方的に「給料が高いから」「知っている企業だから」などの独りよがりになっていると、採用担当者は「募集内容や会社を理解した上で応募しているのか?」と疑問を持ちます。
履歴書を読む採用担当者の立場になり、募集企業はどのような人材を求めているのかを、意識して作成するようにしましょう。
企業の事業内容や職務内容を十分に理解した上で、「自分の職務経験を生かし、どんな仕事をしたいのか」といった内容を伝えるように書きましょう。
まとめ
- パソコンが手書きかは提出先に確認する
- 履歴書のフォーマットはJIS規格の内容が入っているものを使用する
- 西暦か元号の表記は統一する
- 基本情報は省略せず記入する
- 写真は良い印象を与えられるものを使用する
- 学歴は高等学校入学以降を省略せず学部・学科なども記入する
- 職歴欄はキャリアを分かり易く記入する
- 免許,資格は、正式な名称を記入する
- 志望の動機、アピールポイントなど欄は、採用担当者が最も重要視されるため、募集企業はどのような人材を求めているのかを意識して作成する
ミドルシニア世代以降は、年齢が高いことが不利になるので履歴書の内容は重要です。
まず、履歴書と職務経歴書で、募集企業の採用担当者が会ってみたいと思うような内容にできなければ、次のステップに進めません。まずは、履歴書をしっかりと作りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
転職活動中の方の参考になれば幸いです。
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